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「私たちが”サーフィンと生きる町ICHINOMIYA”に暮らしている理由」
〜 2020年東京オリンピックに向けて世界基準の一宮町になるには 〜

一宮町には近年、外国人移住者も増えています。
今回はそんな外国人サーファー移住者も含め、
一宮で幸せに暮らしている人たちにお話を伺いました。

シェイパー ベンさん

シェイパー ベンさん:8年前にカリフォルニアのサンディエゴから来ました、ベンです。元々10代の頃からサーフショップでシェイパーの仕事をしていました。17歳の時にスケートライダーのプロとして東京や大阪をツアーしたのが初来日でした。念願叶ってようやく移住し一宮に来ました。始めは英語の先生をしながらシェイパーの仕事をし、6年前からは日本で行われるサーフィン世界大会に同行してコメンテーター、インタビュアーの仕事もしています。今は起業したばかりのサーフショップ「Alchemy by Ben Wei」(所在地:東京都千代田区小川町)の運営もしています。スケートボードは5歳からやっていましたが、サーフィンは試合に出ることはほとんどなく、趣味として夏場なら波がよければ朝と夕方に入るような暮らしをしています。

国際交流員クリスさん

国際交流員クリスさん:私もカリフォルニアから来ました。この8月から一宮町役場に勤務しています。日本のJETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)に応募して一宮町に派遣されてきました。日系4世なので元々日本に興味があったのですが、両親は日本語がわからないので独学で学びつつ、3年前に岡山大学へ留学しました。大学を卒業したばかりで働くのも初めてなので、緊張と勉強の日々です。最近、役場の上司に勧められてサーフィンを始めました。今日はよろしくお願いします。

花屋エミさん

花屋エミさん:一宮に越してきて9年目になります。元々は船橋市からの通いサーファーで旦那さんがクラブハウスを借りていてよく来ていたのですが、子供が生まれて足が遠のいていたところ、もうどうせなら住んじゃおう!という話になり家族でこちらに住むことになりました。今は中3と小3女子の子育てをしながら、マオリ語で花という意味の「puti puti」という花屋を自宅で開業しています。花屋といっても、生花アレンジメントやブリザードフラワー、ジャイアントフラワーといって紙で作った大きな花飾りやマクラメ、色々やっていて何屋と言っていいのやら、クラフト職人になっています(笑)

ベンさん エミさんとクリスさん

オリンピックでは、
英語圏以外の外国人にも対応していく必要がありますよね。

シェイパー ベンさん

シェイパー ベンさん:最近、外国人が増えている印象はありますね。オーストラリアやカナダ、イギリスなど本当に多くの国から一宮に集っています。一宮の外国人コミュニティの中心的存在の先輩もいます。意外とこの地域には外国人が多いので、そんな人たちの交流の場や集えるカフェやバーがあることも楽しく住み続けられている理由の一つだと思います。
僕は問題ありませんが、英語表記の看板や、飲食店で英語のメニュー表が無いとか、英語が通じるショップが少ないとかはありますね。観光で来る外国人には不便かもしれません。
日本人がハワイに行って日本語が通じ過ぎて外国に行った気がしなくてガッカリするのと同じ感覚で(笑)一宮は日本らしさが残っていてそれも魅力の一つになっているかもしれませんね。

国際交流員クリスさん

国際交流員クリスさん:日常の中でちょっとした言葉がわからない時はありますね。「百均で買ってきて」って言われると「ひゃっきん」がわからなかったり(笑)飲み会でも「〜あんだっぺ」とか方言を使われるとわからなかったり(笑)職場でも年上の人と話をすることがほとんどなので、敬語の使い方とか気を使うことは多いです。

シェイパー ベンさん

シェイパー ベンさん:2020年東京オリンピックの時に一宮でサーフィン競技が行われるので、その時には外国人に向けての施策も必要になりますよね。まずは宿泊場所を整えて欲しいです。小さなペンションや民宿では外国からはネット検索しにくいですし、ホテルのホームページが日本語だけでは外国人は予約が出来なくて、過去に一宮で国際大会が開催される時には知り合いに頼まれて僕が5件ほど予約をすることもありました(笑) そしてさらに言うと外国人の半数以上は英語圏ではない地域からの人たちで、スペイン語やフランス語が母国語だったりもします。
海外遠征するような選手や関係者は外国での過ごし方にも慣れているので色々な面で大丈夫だと思いますが、大会の時にはインターネット検索をしたり海外と通信したりできる、フリーwifiがある飲食店やカフェがあるといいですね。

みんなで談笑室内 波打ち際の写真パネル エミさんとクリスさん
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